柏カレー

柏を愛する人々と
東葛農産物がコラボした
柏のご当地カレーが
できるまで

誕生までの歩み


日持ちのするお土産を作りたい

これまでかしわインフォメーションセンターのキャラクターである「カシワニのシュークリーム」や道の駅しょうなで販売している市内農産物を使ったソフトクリームなどはありましたが、お土産として日持ちのする、喜ばれるものを市内の農産物を使って開発できないか悩んでいました。

おいしいのにもったいない

この東葛エリアは,都市近郊農業としての高い技術を持っていて,非常に糖度の高い完熟フルーツトマトが多く栽培されています。しかし,このトマトは極力水をあげずに栽培するため,途中の梅雨の時期などに大量に裂果現象が出てしまいます。これまでは加工場もなく,裂果による傷の痛みも早いため,大量に廃棄されていました。同じような問題を抱えるトマト農家は多く,捨てられるおよそ1.5tものトマトを何とか活用できないか悩んでいました。

市のマッチングでつながった

そんな中,市の農政課でも,地産地消の取り組みとして,商業者向けの農産物PRの場として「食メッセかしわ」を開催したり,農産物販売促進を図るためのキャンペーンを行ったりしてきました。これらの取り組みに参加する中で,農家と直接関わる機会が増えました。また,柏で愛されるカレーの名店「ボンベイ」がレトルトカレーの検討をしているといった情報もあり,それぞれ互いの想いが一致し,新しい柏のお土産品として,「柏のご当地カレー」の商品開発が始まりました。

オール「柏+周辺」食材のカレーに

せっかくやるなら全部地元食材で―――。材料には柏産で香り高い脂肪とまろやかな風味が特徴の「柏幻霜ポーク」と、野田産のコクと甘味が強く脂肪が少ない「地養鶏」をセレクト。幻霜ポークのカレーを作りたいという要望ともうまくマッチングしました。そして,柏で忘れてはいけない全国一の収穫高を誇る「カブ」。柏と我孫子の農家のカブをハート形にし、ボンベイのスパイスも効かせたピンク色のピクルスにしました。 まろやかな豚肉をボンベイのスペシャルスパイスで仕上げ,食べやすい中辛に仕立てた柏ブランドの名に恥じない上質なポークのキーマカレー。ボンベイのスパイスを際立たせる辛口の骨付きチキンカレー。2つのカレーで今,ご当地カレー市場に名乗りを上げます。

パッケージにもこだわりが

パッケージを担当したのは、柏のデザイン会社,㈱ビィズデザインの代表・竹田良子氏。柏を代表するお土産品の形になるようにと,柏出身のミュージシャン・パッパラー河合さんに商品ロゴと挿絵(4コマ漫画)を依頼。カレーの化粧箱、贈答用BOXなどカレーセット全般のデザインに竹田氏の女性目線のアイデアが生かされています。

大ヒットの予感?

昨年10~11月に柏髙島屋で行ったテスト販売では,通常では考えられないペースで売り切れに。本部から「何故そんなに売れたのか?」の聴き取りがあったほどだとか。また,3月上旬に出展したアジア最大級の食の展示会「フーデックス・ジャパン」でも,「卵が丸々1個入っていて面白い」「鶏肉が別パックになっていたり,2種類のルーが別の味で作られていたりと,これはレトルトカレーの域を超えている」とプロの目からも注目されました。 柏や東葛エリアの優れた農産物を全国に発信し柏の飲食店のレベルの高さを全国に知らしめたい。そんな思いで集まり作った,柏の,東葛エリアのご当地カレー。今後も地元のレストランの高い技術を生かした商品開発を行い,地元の食材をアピールしていきます